【中川翔子・横山裕/モデルプレス=4月10日】関ジャニ∞の横山裕が10日、都内で行われた主演舞台「上を下へのジレッタ」製作発表会見に、共演の中川翔子、浜野謙太、本仮屋ユイカらとともに出席した。

これまで横山とバラエティー番組などで会う機会はあったものの、作品で共演するのは初だという中川は「すごく華やかで明るくて関西弁でずっと喋ってる人なんだろうな、と思っていたら、もう観音様のような…!横山大明神と呼ばせていただいております」とコメント。すかさず横山から「どういうことや(笑)」とツッコミを受けると、「それくらい現場の士気を上げて、みんなに分け隔てなく『ご飯行くぜー!』ってボス感がすごい。(主人公の)門前を象徴したカリスマ感がある」と絶賛した。

続けて「私はいつもひとりで引きこもっているから、コミュニケーション能力が勉強になりました」と稽古場での様子を明かすと、横山は「一度みんなでご飯に行く機会があったんですけど、そこはハマケンを通して誘いました(笑)。『みんなを誘って』って任せて」とムードメーカーの浜野に託していたことを告白。初共演ながら同い年の2人はすっかり意気投合したようで「僕は若干下に見ています」(横山)、「(上から見られるのは)悪くない」(浜野)と仲睦まじいやりとりを繰り広げ、チームワークの良さをうかがわせた。

◆横山裕、「初めて」ボイストレーニングに挑戦



原作となる同名漫画は、1968年に「漫画サンデー」に連載された、数多ある手塚治虫(「塚」は正式には旧字)漫画の中では珍しい、知る人ぞ知る異色中の異色作で、そのため“非話題作”とも称される“幻の傑作”。マスコミ社会を舞台に人間の欲望を風刺し、今では現実となったヴァーチャル・リアリティの世界を独特の表現で創り出すなど、作品には手塚らしい文明批判がしっかりと込められており、さらに抜群の先見性も外さず描かれる。

演劇界の次世代を担う気鋭の脚本家・演出家の倉持裕氏が、自らの手で戯曲化し演出も手掛け、新ジャンルともいえる“妄想歌謡劇”として創り上げた今作では、歌やダンスも披露。常に野心満々で己の欲望に飲み込まれて破滅するエゴイスト、という強烈なダークヒーロー・門前市郎に挑戦する横山は「現場はパワフルに動いていてスピードが目まぐるしい。歌が盛りだくさんで、初めてボイトレもした」と明かし、「新しい形の舞台を見せられると思います。期待してほしい」と熱くアピールした。

このほか会見には、小林タカ鹿、玉置孝匡、馬場徹、竹中直人、そして倉持氏が出席した。妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」は、5月7日~6月4日に東京・Bunkamuraシアターコクーン、6月10日~19日に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。