関ジャニ∞は、関西出身の明るく元気な“芸人系”ジャニーズアイドルだ。しゃべると完全に関西ノリ丸出しで、常に笑いを取ろうとするが、歌番組に出演すれば一変、カッコいいパフォーマンスでファンを魅了する。そんなギャップも、彼らの魅力の一つだ。

メンバーはそれぞれ、テレビやラジオ、雑誌などでレギュラーを抱えており、超多忙を極めている。それでも年に一度のライブツアーは欠かさず、地元関西のローカル番組『関ジャニ∞のジャニ勉』(関西テレビ)も続けている。

そんな関ジャニだが、七人もメンバーがいればキャリアやスキルの違いは当然出てくる。振付を覚えるスピードも異なるため、関ジャニのダンスレッスンは “2部構成”になっているらしい。覚えるのが遅い横山裕、渋谷すばる、丸山隆平は、一日前からレッスンに入る。横山いわく、「迷惑をかけたくないから」だ。横山たちは「できるメンバーのスピード」で振付を覚えられるように、先に練習を始める。

一方、覚えるのが早いのは錦戸亮、大倉忠義、村上信五、安田章大の四人。彼らは、その次の日からレッスンを始める。そのときに、先に振付を覚えた横山が「“俺知ってんで”顔」をするのを渋谷はたびたび見ているそうだ。覚えるスピードはそれぞれであっても、本番にはしっかりと振付を仕上げてくるのだから、さすがはプロである。

そんな不器用(?)な横山は、5月7日から東京のシアターコクーンで行われる主演舞台『妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」』の上演を控えている。1カ月以上にわたる長丁場で、横山にとってはおよそ2年ぶりとなる主演舞台。舞台経験は豊富な横山だが、グループやソロで多くの仕事を抱えているため、稽古の時間には制限がある。しかも今作は歌謡劇。セリフ以外に、歌とダンスも覚えなければならない。この課題をどう乗り越えるか、横山の真価が問われそうだ。

また、振付の覚えが早いチームの大倉は、5月27日から東京グローブ座で舞台『蜘蛛女のキス』、同じく安田は5月28日から赤坂ACTシアターで舞台『俺節』の上演を控えている。5~6月にかけての関ジャニは、メンバー七人のうち三人が舞台で主演を務めることになるわけだ。

さらに、7月15日からは今年二度目となるドームツアー『関ジャニ’sエイターテインメント ジャム』がスタートする。ますます大忙しになりそうな彼らの活躍から目が離せない。