19日放送の『ペコジャニ∞!』(TBS系)が8.1%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)と、開始以来の「最高視聴率」を記録した。先週は4.7%だっただけに、3.4ポイントという驚異のジャンプアップ。いったい何があったのだろうか?

この日は「卵料理」が大好きだという歌手・森昌子が、石塚英彦と卵料理対決。2日に一度は卵を食べるという森が「これさえあれば生きていけるんだよ~!」などと終始ハイテンションで、ロケ、さらにはスタジオと大いに盛り上げた。

ちなみにこの日のエンディングでX JAPAN・Toshlが「カフェを一緒に開こう」と、関ジャニ∞メンバーに提案していた。これは当然、新企画の立ち上げを意味し、4月以降も番組が継続されることが確実となったわけだ。

そんな、ここのところ立て続けにToshlを起用していた『ペコジャニ∞!』だったが、躍進の立役者は、まさかの森昌子だったということだ。

「森昌子が面白い」という声は、このところ業界でよく耳にする。彼女を見いだしたのは『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)だ。2016年6月にゲストで登場。そのときの視聴率は6.7%とそこまで高くはなかったが、そのはじけっぷりが評判を呼び、3カ月後にはナレーターとして起用されている。以降、バラエティオファーも急増中だ。

彼女の「面白さ」は、前々からウワサされていた。自分の歌を演奏してくれるバンドマンの譜面をどこかに隠し、途中で演奏が止まったらどうなるか歌いながら確かめたり、地方公演が終わったあと、なぜか豆腐屋に立ち寄りコンニャクを購入。宿泊先のホテルのスタッフの布団にコンニャクを入れてイタズラするなど、バラエティの素質はあった。

偏食家として知られる森。卵料理は先述の通り大好きだが、生卵はダメ。さらには生野菜も生魚も苦手で、例えばお寿司屋に行くとイクラしか食べられず、ウニは「ウニ~~」といった感じがするから嫌いだとか。

ほかにも、料理は味見もしないらしい。理由は「食べた人が『美味しい、美味しい』と言ってくれるから」。韓国ドラマは早送りで鑑賞、それでも泣けるなど「ヘン」なところは、まだまだ隠し持っている。

そんな森にスポットライトが当たるのも、時間の問題ではあった。ただ、それまで「しゃべれるオバサンタレント」枠として柴田理恵・磯野貴理子の“二強”時代があまりにも長かったこと、またその後は、高畑淳子、渡辺えり、キムラ緑子といった「しゃべれる女優」ブームが到来。森の出る隙がなかった。

そうした流れもだいぶ落ち着いてきたことから、テレビ界が新しい適材を探していた。森はそれにうまく乗っかった感がある。これから彼女の時代が本格化するのか楽しみに待ちたい。