時にはすべりギャグを躊躇なくぶちこみ、またある時は生放送で完ぺきな仕切りを見せる。関ジャニ∞・丸山隆平は、多くの番組で総合司会を任されている。土曜朝の情報生番組「サタデープラス」(TBS系)は今春4年目に突入。多忙なアイドル活動の合間をぬって、地方ロケも率先して参加する姿勢に好感度はうなぎのぼりだ。しかし昨年、丸山は本業のライブでとんでもミスを犯していたいう。音楽誌記者は振り返る。

「関ジャニは昨年5月、メジャーな音楽フェス・メトロック(『TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL』)に出演しました。グループ初の野外フェスで、ジャニーズグループではTOKIOに次いで2組目の出場。エイター(関ジャニファンの呼称)が押し寄せることを憂慮して、フェスのチケットが完売した後に参加を発表しています。およそ50分間の持ち時間で、全10曲を演奏。ここでマルちゃんが、担当するベースソロのパートを間違ってしまったんです」

ライブは、代表曲のひとつである「ズッコケ男道」などで、オープニングのブロックから大盛り上がり。本来、丸山のソロベースパートは、7曲目「侍唄」が終わったあとだった。しかし、緊張と興奮のせいか、6曲目「象」のあとに始めてしまった。真っ先に気づいたのは、ここでMCと曲紹介を担う予定だった錦戸亮。ところが話しかけようとした瞬間に丸山のベースがカットインしたため、咄嗟に口をつぐんだ。

「おもしろいのは、ここからメンバーの対応が異なる点です。錦戸は何事もなかったように、マルちゃんに譲りました。思わず笑ってしまったのは渋谷すばる。『まだやで』と口を動かしましたが、丸山はこれを『もっとやれ』と勘違い(笑)。さらに加速して演奏する丸山の肩を抱き寄せて、渋谷が耳元で忠告。マルちゃんは一気にシュンとなってしまいました」(前出・音楽誌記者)

結局、丸山はこの日、2回の見せ場を作った。「ほんまはここでやる予定やったんです。さっき間違えたんです。まったく同じことやるけど、盛り上がったってください」とマイクを通して満場の客にアピール(フォロー?)したのは、渋谷。エラーをカミングアウトして、さらに盛り上げた適応力はさすが、ライブでのし上がってきた集団だ。関ジャニの強さはこのあたりにある。